葉洩れ日の道
葉洩れ日の舗道
ひと気のない朝の構内を歩く
遠くにいる人を思いながら
こんな時 宮澤賢治なら
首にさげた手帳にスケッチしただろうし
『ツイン・ピークス』のカイル・マクラクランなら
カセットテープに吹き込むのだろう
今は記録用具が何もない
だから自分の頭に書き込む
「葉洩れ日を踏みながら
あなたを思っていた」 と
ひと気のない朝の構内を歩く
遠くにいる人を思いながら
こんな時 宮澤賢治なら
首にさげた手帳にスケッチしただろうし
『ツイン・ピークス』のカイル・マクラクランなら
カセットテープに吹き込むのだろう
今は記録用具が何もない
だから自分の頭に書き込む
「葉洩れ日を踏みながら
あなたを思っていた」 と
言葉を忘れたカナリヤ
言葉を忘れたカナリヤ
言葉を忘れたカナリヤは
ふたたび言葉を取り戻そうと
音のない文字を並べ始めた
無為に過ごした時の刻みを啄む
けれど言葉は並んでくれないので
籠の外 木立が風で揺れるのを見
こんどは空を飛ぶことを思い出したが その時は既に
もうじき自分の寿命が尽きるのも知っていた
言葉を忘れたカナリヤは
ふたたび言葉を取り戻そうと
音のない文字を並べ始めた
無為に過ごした時の刻みを啄む
けれど言葉は並んでくれないので
籠の外 木立が風で揺れるのを見
こんどは空を飛ぶことを思い出したが その時は既に
もうじき自分の寿命が尽きるのも知っていた